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 ISM研究会の皆さん,今井です。

 コパアメリカ(南米サッカー選手権)に日本が招待されて本当によかった。
なんと素晴らしいことでしょう,NHK-BSがコパアメリカ全試合を中継している
のです。さすがにBrazil vs. Mexicoは見応えがありました。

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 既に申し上げたように,会員情報のセキュリティを守るために,ISM研究会
のホームページ用に新しいプロバイダと契約しました。窪西君の推薦で,新し
いプロバイダとしては,“一太郎”の製造・販売で有名なJust Systemが運営
するJust Netを選びました。

 とは言っても,俺には,このJust Netをプロバイダ(つまりインターネット
にアクセスするための接続業者)として使うつもりは全くなく,あくまでもホ
ームページデータ用のレンタルディスク業者としてしか使いません。このよう
なユーザーは他にもたくさんいると思います。そうすると,Just Netはどうや
って金儲けをするのでしょうか? と言うのも,このレンタルディスクそのも
のは10MBまでは無料だからです。もちろん,接続業者として固定料金(接続し
ていようといまいとユーザーが月々支払わなければならない料金)を上げた
り,レンタルディスク業者としてレンタル料をとったりすれば,お客は逃げて
しまうでしょう。

 これは窪西君からの情報で知ったのですが,Just Netはこういう趣旨のこと
をおっしゃっていらっしゃいます。──“ホームページ用のデータはftp[*1]
でアップロードできますが,他のプロバイダからftpでアップロードしないよ
うにしてください。〔だってそんなことされると接続料金をブンどることがで
きないから──今井の推測〕。弊社製のファイル転送ツールを使って,弊社と
の接続時にアップロードしてください。でもサブディレクトリの作成はftp経
由でしかできません〔ので,弊社のツールを使うとすっごく不便です──今井
の補足〕”。

 あぁ,せっかくJust Systemしか作れない自社製ツール[*2]が顧客を囲い込
んで,付加価値を産むと思ったのに……。あぁ,せっかくJust Netとの接続時
にしか使えない自社製ツールが接続料金の徴収に役立つと思ったのに……。オ
ープンな技術環境で顧客をクローズドに取り込むのは大変ですね。

[*1]技術的に説明するとえらく難しくなるのですが,こ
こでは,インターネット経由でリモートディスク上のフ
ァイルをやり取りするためのオープンな“やり方”のこ
とだとお考えください。Just Netに接続してJust Netの
サーバ上のリモートディスクにアクセスする場合にはク
ローズドな“やり方”を利用することもできますが,他
のプロバイダに接続してJust Netのサーバ上のリモート
ディスクにアクセスする場合には必ずftpという“やり
方”を利用するしかありません。Just Netにとっては,
ftpを使われると,ユーザが他の接続業者経由でサーバ
上のディスクをアクセスすることができるから,接続業
者としての収入が減ってしまうわけです。

[*2]その他にも,同社(というかJust System)は,
Just Viewというブラウザも作っているようです。しか
し,同社の会員のホームページとか電子会議室とかは普
通のブラウザで,しかも他のプロバイダ経由で,見るこ
とができるんですよね。しかも,同社によると,“オン
ラインサインアップ時には,Just Viewはご使用いただ
けません”そうです。常識で考えて,オンラインサイン
アップに使えないのであれば,その後も使わないでしょ
う。

 やはり貸しビル業しかないか。でも,インターネットの中で,狭義の賃貸料
(単純化すると,ビル建設費÷耐久時間)を超える差額地代はどうやって生じ
るんですかね。通信容量? そんなもん,土地改良費を投下するよりよほど少
ないリスクで,それに基づく差額地代を消滅させてしまうでしょう。

 “当方,お客様の秘密は厳守です。貸金庫の中にお客様がエロ・グロ・麻
薬,何を保管なさろうとお客様のご自由でございます”などというスイス風の
商売をするしかないかな。でも,なにしろWWWのコンテンツは公開が原則。こ
れやっちゃうと,直ちに反公共的な存在として一流企業のビジネスの基盤を失
いますね。

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今日のエモーショナルな言の葉……

お願いだ
どうかうちのやつ〔=妻〕を助けてくれっ
死にそうなんだっ
〔中略〕
おれのからだだっ
こんなに肉づきがいいし健康そのものだっ
おれの手足内蔵どこでも買ってくれ
〔……〕
全部先生〔に〕売るぞ!!
おれ全部が三千万円にたりないんなら……
うちの信夫〔=息子〕をつけるぞ
信夫が大きくなったらよくいいきかせて
先生に提供してやる

『Black Jack』,手塚治虫,秋田文庫版,第4巻