本文
佐々木君,ISM研究会の皆さん,今井です。
いやー,一通りの用事が済みました。最後に理論学会の報告用紙を数時間で
でっち上げて投稿してきました。これから何を話すのか,考えなきゃ(笑)。
>なんか、今年の学会は報告者が少ない感じがします。
そこで,俺様にお鉢が回ってきたわけです。せっかく今度の学会はのんびり
できると思ったのに……。
>やはりどの分科会に出席しようか迷ってしまい
>ますね。今井さんの報告以外はまだ決定してません。
俺様は16日(初日)の午前中は第2分科会に出席しようと思っています。午
後は第11分科会に出席して憲子さんの八尾信光批判を聞く予定です。17日
(二日目)の共通論題には一応,出席する予定です。
本来ならば,“俺様の報告なんていつも話していることを繰り返すだけだか
ら,出席しても仕方がないよ”と言うところですが,どうかご出席ください。
初日目の朝一なのです。出席する人がいないのです。
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今日のエモーショナルな言の葉……
二位殿はこの有様をご覧じて,日ごろおぼしめしまうけたる事なれば,
にぶ色の二衣うちかづき,練袴のそばたかくはさみ,
神璽をわきにはさみ,宝剣を腰にさし,主上をいだき奉て,
「わが身は女なりとも,かたきの手にはかかるまじ。
君の御供に参るなり。
御心ざし思ひ参らせ給はん人々はいそぎつづき給へ」
とて,ふなばたへあゆみ出でられけり。
〔……二位殿,主上に向かひて……〕
「この国は粟散辺地とて心憂きさかひにてさぶらへば,
極楽浄土とてめでたき処へ具し参らせさぶらふぞ」
と泣く泣く申させ給ひければ,
〔わずか八歳の主上は〕
御涙におぼれ,
ちいさくうつくしき御手をあはせ,
まづ東をふしをがみ,伊勢大神宮に御暇申させ給ひ,
其後〔極楽浄土ありし〕西にむかはせ給ひて,御念仏ありしかば,
二位殿やがて〔主上を〕いだき奉り,
「浪の下にも都のさぶらふぞ」
となぐさめ奉て,千尋の底へぞ入り給ふ。
悲しき哉
無常の春の風
忽ちに花の御すがたをちらし
なさけなきかな
分段のあらき浪
玉体を沈め奉る
「先帝身投」,『平家物語』,覚一本版
──何もガキを道連れに死ぬこたぁねぇーと思うんですが。三種の神器を捨て
りゃぁいい話でやんす。生きて虜囚の辱めを受けやしょう。奴隷人生,また楽
しからずや。