著者からの警告

このメールには技術的な話が含まれています。興味がない方は読み飛ばしてください。

本文

 ISM研究会の皆さん,今井です。

 ここのところ,ヘーゲル研合宿,一時的な引っ越しに追われて殺人的に忙し
い毎日でした。さて,引っ越しがなんとか済んで一安心したところ,日ごろの
行いが善すぎるせいか,なんと俺様の超ゴージャスなジェニー2号がブッ壊れ
てしまった! 電源を入れても信号がCRT(ディスプレー)に行かず,画面が真
っ暗なまんま,しかも変な音がしてハングアップする!!

 ここで修理に持って行っては,直るまで1ヶ月以上はかかるでしょう。俺は
自分で原因を究明することにしました。CRTの電源周りは大丈夫なようです。
取り敢えず,余り意味はありませんが,ディスプレー周りのデバイス(ビデオ
カード,CRT,両者を結ぶケーブル)を残して,一つ一つデバイス(音源ボー
ドとかハードディスクとか)をマザーボードから外していきました。こういう
無駄な回り道を通ってから,やはりディスプレー周りのデバイスか,さもなけ
ればマザーボードそのものかが悪いという当然の結論に到達しました。

 結論から言うと,CRTが壊れていたのです。このことが解るまでに,俺は先
ずビデオボードを買っちゃいました。次にノイズフリーの高級ケーブルを買っ
ちゃいました。だって,起動時にハングアップですよ。マザーボードに近けれ
ば近いほどいかれている可能性が高いと考えるのが人情というもんです。

 ビデオボードとケーブルを入れ替えても駄目なので,困っちゃいました。
──“やっぱりマザーボードがいかれているのか。まさか(マザーボードの中
にある)Pentium IIIのビデオ信号関連部分がいかれているんじゃないだろう
なぁ。そしたら,金がかかってしょうがないなぁ”。その後,実験によって,
ケーブルをCRT側のコネクタだけ外せばハングアップはしないという奇妙な事
態が判明しました。画面は真っ暗なままですが,確かにWindowsの起動音がス
ピーカーから聞こえてきます。手探りでWindowsの終了を試みると,やはり
Windowsの終了音がスピーカーから聞こえてきます。結局のところ,ソフマッ
プで中古の15インチCRTを8,800円で買ったところ,総てが解決しました。

 今のところ,いかなる不測の事態にも対応することができるように,俺のジ
ェニー2号は今はやりのスケルトンになっています。つまり,カバーが外れた
まんまです。

 教訓:一部のプラグアンドプレイ対応BIOS(Windowsなんかのようなソフト
とは違ってパソコン本体にくっついている最も基本的な出入力システム)で
は,CRTが壊れている場合,ケーブルがCRT本体に接続されていなければハング
アップしないが,接続されているとハングアップするようである。──だか
ら,俺はプラグアンドプレイってのが嫌なんだ。