本文
杉橋さん，ISM研究会の皆さん，今井です。杉橋さん，お返事，どうもあり
がとうございます。
>私のフラットメートにこのe-mailが
>届き、attractiveなタイトルであることもあって、彼女は開いてしまったそうです。
……お気の毒に。ウィルスそのものは技術的には大したことはないようです
が，杉橋さんがおっしゃるように，タイトルに工夫の跡が見られますね。被害
規模は史上最悪になる模様です。
>具体的にどういう被害だったのかについて
>は、彼女自身もつかんでいなかったようでした。
最大の被害は，クライアントサイドではなく，サーバサイドが被ると思われ
ます。すなわち，メール爆弾と同様の効果によって，インターネットのメール
システムが破壊されます。クライアントサイドでは，次のファイルが破壊され
ます。
js：JavaScript関連ファイル
jse：JavaScript関連ファイル
wsh：Windows Scripting Host関連ファイル
hta：HTML for Applications関連ファイル
css：CSSスタイルシートファイル
──以上，Webページおよびスクリプト関連のファイル
sct：Scitex CT静止画ファイル
jpg：JPEG静止画ファイル
jpeg：JPEG静止画ファイル
mp3：MPEG動画ファイル
mp2：MPEG動画ファイル
──以上，画像関連のファイル
その他にレジストリ情報の一部なども破壊されるようですが，とにかく，ク
ライアントサイドで見ると，いきなりハードディスクをフォーマットしてしま
う類のものではありません。ユーザが直接に操作するようなデータファイルに
ついては，破壊されるのは上記の画像関連ファイルだけのようです。
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アンチウィルスソフトの会社の大手には，Symantec，Trend Micro，NAI
（Network Associates）があります。
先ず，日本語ホームページについて。このメールを書いている時点では，
NAIの日本語版ホームページではこのウィルスについて言及が行われていませ
ん（ホームページ担当者が連休中で遊んでいるのでしょう）。これに対して，
Symantec Japan，Trend Micro Japanの対処は迅速でした。Symantec Japanで
は，──
http://www.symantec.com/region/jp/sarcj/data/v/vbslovelettera.html
に，また，Trend Micro Japanでは，──
http://www.trendmicro.co.jp/virusinfo/loveletter.htm
に対処法が書かれています。
次に，英語版ホームページについて（杉橋さんのフラットメートは日本語が
読めないでしょうから）。さすがに三社とも英語版ホームページでは，対処法
が書かれています。
Symantecのウィルス駆除製品をお使いの場合には，そのトップページ──
http://www.symantec.com/
から適切なリンクを辿ってください。（なお，シマンテックのサイトにある記
事の中の一つを見ると，Symantecのテクニカルサポートを騙る“I Love You”
ウィルスまであるようです）。手動で駆除する場合には，──
http://www.symantec.com/avcenter/venc/data/fix.vbs.loveletter.html
をご覧ください。
Trend Microのウィルス駆除製品をお使いの場合には，そのトップページ
──
http://www.antivirus.com/
から適切なリンクを辿ってください。手動で駆除する場合には，──
http://www.antivirus.com/vinfo/virusencyclo/default5.asp?VName=VBS_LOVELETTER
をご覧ください。
NAIのウィルス駆除製品をお使いの場合には，そのトップページ，──
http://www.nai.com/
から適切なリンクを辿ってください。手動で駆除する場合には，──
http://vil.nai.com/villib/dispvirus.asp?virus_k=98617
をご覧ください。