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中川官房長官,ドーピング検査で失格か?

 中川官房長官の尿から禁止薬物が検出されたことについて,落語協会は臨時
総会を開き,処分について協議した。

 最近の中川長官のネタフリは,天然ボケだと思われていたが,実は禁止薬物
の力を頼んでいたことに衝撃が走っている。会議の冒頭で三遊亭演歌会長は
「ありゃいけませんや。打っていいのは博打だけ,ラリっていいのは葉っぱま
ででさぁ」と中川長官を非難した。

 また,サラマンチョ国際落語協会会長からの「神が与えたもうた肉体と,本
人の努力だけで勝負するべき。禁止薬物を使うのは,お笑い精神に反する」と
いうメッセージが紹介された。

 これに対して中川長官は「なぜ私の腕に注射の跡があるのか全く不可解。場
合によっては火星人が勝手に注射したのかも知れないし,ある意味では衝撃
だ」と強く反発。また森首相および野中幹事長も「中川長官は医師が処方した
風邪薬を打っただけ。われわれだって打っている」と中川長官を擁護した。

 問題の背景には,お笑い選手権で金メダルを取れば一生の生活が保証される
ことから来る,過度の競争があると言われている。「笑わすよりは笑われる方
がよほど楽ですからねぇ」(若手落語家)。

 だが遠因として国際落語協会自体の商業主義を指摘する声もあり,問題は根
深そうだ。

10.25.2000東京発
今井祐之(痴呆新聞特約記者)