表題: | [ism-topics.410] A Short Story of Moby Dick |
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投稿者氏名: | 今井 祐之 |
投稿日時: | 2001/04/03 06:40:44 |
ジャンル: | 話題提供(史記) |
コード: | エロ |
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この投稿には性的な表現が含まれています。てゆーか,性的な表現しかありません。もっと解りやすく言うと,エロです。ご不快に思われる方は,どうかお読みにならないようお願い申し上げます。
この投稿には,有益な情報は何一つ含まれていません。意味もありません。全くのゴミです。お忙しい方はお読みにならないでください。なお,“くだらない投稿でネットのゴミを増やすな”とか,“私の貴重な時間をどうしてくれる”とか,そういうたぐいの苦情は一切受け付けません。
以下の投稿は,もともと,中国史のサイトかエロ小説のサイトに投稿しよう と思って用意したものです。けれども,中国史のサイトでは100人のうち99人 から顰蹙を買うのは確実で,エロ小説のサイトでは1000人のうち999人から無 視されるのが確実なので,そのままにしておいたものです。 ロウアイの漢字については,説明するのは面倒くさいので,『史記』とか, その類の本をご覧ください。 ************************************************** 巨根列伝:ロウアイ ロウアイ──中国史上,いや世界史上,最高の巨根の持ち主。巨根の栄光と 悲惨を一身に背負った,余りにも偉大なる巨根である。巨根として生まれ,巨 根として死んだ,真の巨根,巨根の中の巨根である。ここでは司馬遷の『史 記』の「呂不韋列伝」をベースにして,愛と感動のロウアイ物語を紹介しよ う。 天はロウアイに二物(ニブツ)を与え給わずとも,一物(イチモツ)を与え 給うた。なにしろ,巨根で車輪をフラフープのように廻したというのだから, 並の巨根ではない。人間的能力の総てを巨根に結集させた,巨根しかない人 間,巨根だけの男である。生ける巨根である。 時は紀元前の二百年代,政(後の始皇帝)が13歳で秦王に即位した頃の話で ある。政の母親(皇太后)と密通していた秦国宰相,呂不韋は,皇太后の飽く なき欲望に最早ついていけなくなっていた。このままでは,やがては,ガキの クセに恐ろしく鼻が利く政に密通がばれるのは,必定である。これを恐れて, 呂不韋は自分の代わりに新たな愛人を皇太后に斡旋することにした。つまり愛 人業から愛人斡旋業に転職することで,将来の身の保身を図ったのである。 選抜条件はただ一つ,巨根だということだけだ。飽くことなき淫乱な皇太后 を満足させるには,天下無双の巨根でなければならないと,呂不韋は正しく判 断したのである。呂不韋による詳細な巨根面接および厳正な巨根審査の末に巨 根選抜されたのが,われらがロウアイだ。 この斡旋業者は,顧客である皇太后に対して効果的な営業活動を行った。呂 不韋の命令で,事あるごとに,ロウアイは巨根に桐の車輪を刺してグルグルや りながら歩いた。股間で車輪がグルグル廻っているのが,ロウアイの普段の姿 だった。股間で車輪をグルグル廻すのが,ロウアイの日常生活だった。 これによってロウアイは皇太后のハートをゲットした。唯一,残った問題 は,皇太后がいるのが男子禁制の後宮だということだ。ここでも呂不韋は一計 を案じて,ロウアイの髭と眉を引っこ抜いて,宦官に偽装することにした。 巨根のくせに宦官に化けたというのだから,かなり無理がある。髭を抜こう が眉を抜こうが,巨根は巨根だ。巨根とは,巨根であるところのものである。 それ以外のなにものでもない。 ここで中国史上に例がない巨根宦官が誕生した。そんな宦官がおるか,と言 ってやりたい。外からでも一目見れば巨根と判るではないか。巨根は口ほどに ものを言う。 ロウアイが男子禁制の後宮に入るや否や,皇太后の寵愛を一身に受けた。皇 太后は大いに満足した。呂不韋とは比較にならない巨根である。顧客満足度 500%アップ(当社比)であった。呂不韋もまた愛人斡旋の業務を全うしたの だ。 皇太后のおかげで,やがて巨根は大名(長信候)に任ぜられた。巨根大名の お通りだ。巨根の下には数千人の家来が集まり,巨根にひれ伏した。当然であ る。誰しも巨根には逆らえない。 だがしかし,彼らはひれ伏しはしたが,忠もなければ義もなかった。巨根家 臣団には忠臣預譲も諌臣魏超も賢臣孔明もいなかった。あるのはただ巨根のみ であった。当然である。巨根は決して分かち与えることができぬものだから だ。巨根は決して包み込むことができぬものだからだ。 巨根は巨根なるが故に巨根である。巨根は他の総てのものが巨根でないから こそ巨根たりうる。世に名山は百あれども,巨根はだたの一本なり。巨根は至 高にして孤高の存在である。どれほど家来がいても,巨根は独りぼっちなので ある。 やがてとうとう巨根は秘密裏に,皇太后に二人の子供を生ませることに成功 した。秦王,政の異父弟である。事ここに至って,学閥も閨閥もなければ,文 も武もない,ただの巨根が今や大秦国の王権に脅威を与えることになった。 ここで巨根の栄光は頂点に達した。巨根の春を謳歌し,巨根の栄耀を極めた のである。天地の間に勃つのは巨根であるかのように見えた。 皇太后は,巨根を溺愛する余り,政を廃嫡して,巨根との間に生まれた子供 を王位に付けることを提案した。もしこれが成功していたら,人類の歴史はと もかく,巨根の歴史は変わっていただろう。瓢箪から駒,巨根から王である。 かくして皇太后に躍らされ,ロウアイは,あろうことか,巨根しか能がない くせに,無謀にも政に刃向かって兵を挙げることを決意した。なにせ相手は後 には始皇帝になる男である。頭はいいし,決断力はあるし,しかも猜疑心が強 く,残忍で冷酷だ。常識でものを言うならば,なんの才もなく,なんの能もな い,ただの巨根の抱くべき野望ではなかろう。されど,燕雀には鴻鵠の志が解 らぬが如く,粗チンには巨根の志は解らぬものなのだ。 当然ながら,この無謀な反乱計画は政にバレバレだった。だが政は計画を未 然に防ぐのではなく,反乱を起こさせてから鎮圧することにした。まだ秦王た る政の権力基盤は確固としておらず,巨根はともかく,宰相呂不韋や皇太后が 依然として権力の中枢を掌握していたからである。 政にとっては,呂不韋と皇太后こそが目の上の瘤であった。そこで巨根が反 乱を起こすのを慎重に待ってから,関係者として連座制を適用して旧勢力を一 網打尽にしようとしていたわけである。根を切れば木が枯れる以上,巨根を切 れば森が枯れるはずである。 このように,政は目の上の瘤と臍の下の巨根を取り除くために,準備を怠ら ず,今か今かと巨根の挙兵を待ちかまえていた。反乱計画を知って,政は激怒 したが軽挙妄動に出ることがなかったのである。 これに対して,巨根の方は,計画がばれているとは露知らず,政を完全にな めきっていた。政の怒髪が天を突いていた頃,ロウアイは怒張が天を突いてい ただけであった。 ロウアイは総ての栄養を巨根に取られていたため,栄養が大脳までは行きわ たらなかったのであろう。人間が考える葦だとすると,ロウアイは考えない巨 根であった。ロウアイは,所詮,巨根だけの男だった。ただの巨根であった。 それ以上でもそれ以下でもなかった。 そして遂に運命の日を迎えた。紀元前238年の四月,政が都を留守にしてい る最中に,よせばいいのに,巨根は離宮で兵を挙げた。行き当たりばったりの 挙兵であった。この期に及んでも,依然として巨根は政の策略に乗ったことに 気付かなかった。最早,政はじわじわと宮中と軍との実権を握りつつあったに もかかわらず,巨根はまだ目が覚めていなかったのだ。 政は直ちに反乱の鎮圧を指示した。すぐさま離宮に軍隊が派遣された。巨根 には予想外のことであった。巨根は慌てふためきながら,戦闘に突入した。 しかし軍配の代わりに巨根で味方を指揮するわけにもいかず,矛の代わりに 巨根で敵兵を刺殺するわけにもいかない。よき巨根であることと,よき武将で あることとは別の話だ。残念ながら,巨根は戦争の役には立たなかったのであ る。勇猛なる兵と優秀なる将の前では,巨根はただの棒であった。 ロウアイは戦いの場を誤った。孫子に曰く,敵を知りて己れを知れば百戦危 うからずと。ロウアイは巨根の土俵に相手を誘い込むべきであった。巨根対決 に勝負を持ち込むべきだったのだ。あぁ,巨根くらべなら,ロウアイは無敵で あったのに。 これにて反乱はソッコー,鎮圧された。巨根は逮捕・処刑された。巨根は刑 場の露と消えた。巨根は静かな眠りについた。巨根は変わり果てた巨根となっ た。巨根はもの言わぬ巨根となった。巨星が墜ちるものなれば,巨根も萎える と言うべきか。かくしてロウアイは巨根バカ一代の人生を終えたのである。 その後,政は皇太后,つまり自分の母親を軟禁し,呂不韋を自殺に追いやっ た。ここで始めて,政の親政が始まった。巨根の反乱がなければ,これほどス ムーズに政のクーデタが進行することはなかったかもしれない。その後は皆さ んもご存じの通り,政は始皇帝として,中国統一の覇業に邁進していったので ある。 歴史は時として,表舞台には決して現れないはずの影の主役に光を照らす。 巨根は皇帝にはなれなかったが,しかし己れの意図には反して始皇帝の偉業の 達成に貢献し,こうして歴史の進歩に貢献したのである。これを通じてまた, 巨根こそが歴史の真の推進力であることを自ら証明してみせたのだ。 巨根は,突如として歴史のスポットライトの下に現れたかと思ったら,すぐ さま消えていった。以降,巨根は再び黙して語ることがなかった。あれから二 千二百有余年──黄河の如く決して止まることがない悠久の時の流れの中で, 巨根は今,何を思っているのだろうか。