著者からの警告

この投稿には差別的な表現が含まれています。てゆーか,差別的な表現を連発しています。ご不快に思われる方は,どうかお読みにならないようお願い申し上げます。

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 ISM研究会の皆さん,フットボール評論家の今井です。

 最終節にもつれ込んでいたセリエA(イタリアのプロサッカーの一部リー
グ)のスクデット(優勝杯)争い,ローマに決まりました。俺様は読売系のユ
ーベvs.アタランタ,フジ・産経系のローマvs.パルマを二元中継で見てまし
た。てゆーかリモコンをカチャカチャやりながら一台のテレビで見てました。

 いやー,すごいですね,七万人の黄印つーか,気印つーか,貴印つーか,あ
れは。どちらの試合も何度か熱狂的なサポータが乱入して試合中断。もちろ
ん,日本では考えられないほど大勢の武装警備員がいるんですが,七万人の基
地外には,とてもかないません。

 結局,何度か中断した末に,審判もなすすべなく試合終了。ユーベもローマ
も勝ったので,一位だったローマが二位だったユーベをくだしてスクデット。
ユーベの選手たちは試合が終わった時には,パンツ一丁でした。基地外がユニ
フォームも靴も靴下も剥ぎ取っちゃったので。パルマのキーパーは試合中から
既にグラブなし,ユニはローマのユニを裏返しに着ていました。

 スタジアムの中にいる基地外には,現世の法は全く通用しません。ですか
ら,スタジアムの中は治外法権です。これを,キ治外法権と言います。

 もちろん,あの人たちはフーリガンじゃありません。純粋なサポータの人た
ちです。それが七万人の熱狂の中でああなっちゃうんですね。百人のフーリガ
ンよりも七万人の基地外の方がよほど怖いです。

 ま,ブラジルとかではよくある話で,観客が将棋倒しになって,多数の死者
を出すなんてこともありますが。最近でもコンゴで警官が催涙弾を発砲して,
逃げ惑う観客が圧死したなんてことがありました。

 俺もあん中にいたら,基地外の一人になっちゃうんだろうな。それでいてド
ラッカーのように,ふと基地外の一員である自分に気付いちゃったりして。そ
れもそれで嫌だな。基地外の中で基地外になれないってのは,基地外の基地外
になるってことだからな。

 来年はどうしようかな。ワールドカップがあるからな。フランスワールドカ
ップの時は,小粋なパリのプチブルは南仏にバカンスに行って,テレビでワー
ルドカップを見ていたそうです。金さえあれば俺もそうするのにな。